2010年1月15日金曜日

将来の夢

あーるぱーかーが社会を語っていたので便乗。
特に有意義なことは書いていません。
過去を振り返る日記ってことで。

今,目の前にNHKの就職申込書(エントリーシート)がある。
そいつには「忘れられない失敗談」ってのがある。
こいつにはすごく悩まされる。
だって最近は失敗だらけだから。

そうだな,最初に成功を感じたのはいつだろう。
おそらく「中学3年の夏,砲丸投げで5位(だっけ)入賞した時かな」
すごい達成感があった。5位だったけど2ヶ月前から始めた
初めての陸上競技で県大会で入賞したのだから嬉しかった。
今までは負けて当たり前だったスポーツ人生だったけど,
初めて勝ったと思えた。
小3で始めたバレーは今じゃまともにトスも出来ない。
小5で始めたバスケは今では全く動けない。
砲丸投げも高専入って一回も投げてない。
結局スポーツはどっかにおいて行ってしまったのだ。

そんで次の成功は高専入学。
当時の俺としては将来を約束されたもんだった。
なんか,大学とかいきなり調べたりしたり。
そうそう,昔は進学希望だったんさ。
成績もそれなりに良かったんさ。勉強してたからかな。
んで本を読んだんだ。
今までは宮部みゆきが好きだったんだけど
なぜかしらないけど,森絵都の「風に舞い上がるビニールシート」
が目に入ってきて。表紙の絵が,綺麗だった。
その本を読んで将来の夢が決まった。
UNHCR。緒方貞子がいた機関で国連難民高等弁務官事務所のこと。
正直,当時は本気でUNHCRに行こうと思っていた。
だから,大学院はもちろんdoctorを海外でとろうとまで考えてた。
実はUNHCRの講義をUNUまで行って受けたこともあった。
オックスブリッジで学生生活を過ごすのかなどと夢を描いてた。
そして同時に,きっと結婚も出きないだろうし天職だなとか考えてた。
いままでの罪を清算できると。本気で考えていた。

世の中には我々のような金持ちと,
5歳になるまでに約25%が死ぬような貧しい人間がいる。
日本に住んでいれば,例え浮浪者でも金持ちの部類に入る。と思う。
そんな世界で悪いヤツはどう考えても金持ちだ。
悪意がなくても,我々金持ちはその貧乏人を足場にして
「金持ち」って立場を構成している。
そんなことは知らずに殆どの日本人は生活していて,
って,そういう過激なことをいうと「なにいってんだ?」って顔をする。
だから,日本人が嫌いどいつもこいつも間抜け面して。
この手の真面目な話をするとすぐ「わからない」とか「極論だ」とかいって。
果てには「仕方ないじゃん,だってどうしようもないでしょ」って他人事。
大嫌い。

タイにいたときいつも車で学校までいってた。
ラマ9って通りの交差点でいつも女の子が花を,お兄ちゃんが新聞を売ってた。
毎日だ。来る日も来る日も。
いつも,この人達のこの仕事はしたくないなって思ってた。
10歳ぐらいだろうか,学校に行かず,ずっとこの作業をしているから。
俺なら耐えられないとかバカなことを考えてた。
でもある日,僕がこの車の外側の人間だったらと考えた。
来る日も来る日も新聞を売る。車の窓の向こうには自分より幼い子供が
運転手使って涼しい車内で自分のことをかわいそうだと憐れんでる。
おまけに,勉強する機会を与えられてもろくに勉強もしないでのうのうと遊んでいる。
自分はそうやって生きていたんだと知った。それが中学1年生の時だった。

でも違うとおもう。
同じ人間なのに彼らは毎日生きるために働き,生きるために食べ,
不公平を目の前にして生きている。
彼らが不公平を認識しているかは定かでは無いが,彼らの方が立派な人間だ。
それに比べ,我々金持ちはただ単純に金があるというだけで
金のないものをこころの中でバカにし,哀れに思い,そして勝手に
不幸だと思う。ひどいヤツはお金を渡す。
そういうことではない。きちんと生きているかということ。
その貧しい人間や自分の親や友達や全く知らない人でもいい,
いつでもなん時もそういう人達の前で普通にしていられるかということ。
ちょっとでも見栄をはったりしたら普段真面目に生きていない証拠だ。
おそらく,今の自分は見栄を張るだろう。
真面目に生きているとは言えない。
守ってることといえば,ご飯を残さないことと物を大切にすることぐらい。

結局今まで,なんだかなぁなぁに生きてきた気がする。
スポーツだけじゃなく,勉強もだけど。
そうやって今まで積み上げてきた物をぽんぽん捨てて生きてきた。
それに気づいていたけど見て見ぬふりをした。
だから「高専に来て失敗した」とか「騙された」とか
そういうふうに言ってる人間を馬鹿にしてたけど。
気づけば自分も十分高専に来て失敗をしている。
というか,高専に来てから失敗している。
でも,人のせいにはしない屁理屈と口だけは立派だから。
「結局は自分がやらなかっただけ,迫られてないからやらないのは自分のせい」
だから最近は土居さんの言葉が痛い。
「人間,追い込まれなきゃやらねぇんだよ」
ってさ。だから
「そんなことはありません。僕は自分でできますよ」
っていってみたい。
多分無理。でも今回は諦めるつもりはない。
だったら自分で自分を追い込んでみる。今まで既で逃げてたけど。
逃げられないようにして。追い込んで,恥じかいて,這いつくばって。
「結局,俺は出来ない奴なのさ。」って自分にレッテルを貼るんだ。

いま,俺は就職しようと考えている。
目の前にはもちろんNHKのエントリーシートがある。
もちろんNHKに入りたい。
NHKに入ればきっと途中でUNHCRに入ることもできるかもしれないから。
UNHCRでなくともUNIDOに入れるかもしれない。
だからインフラに就職したい。人が生きていくためにインフラは重要だと思うから。

ただ,今気がかりなのは好きな人の存在。
今は死ぬのが凄く怖い。
絶対にやだ。時間が永遠であれと叫びたい。
でも,そのうち絶対。UNHCRに行く。
たった一度の人生だからもやもやを残したまま死ぬよりすっきりしてから
皆に悲しまれて死にたい。死んでもいい準備をしなくては。
だけど今は目の前の難関をどうするかを考えなくてはならない。

気分はブルーだけど。
やらなきゃいけない事だらけ。

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