2014年6月13日金曜日

公共交通機関

公共交通機関。

鉄道会社は公共交通機関を運営するという傍ら,株式会社という利潤を求める組織形態である。

これは非常にまずい組み合わせであると思う。

市場を取り入れることでサービスなどを向上させるというのはいわゆる合理主義の信念であり,数値化して比較,向上させるという方法は一般の企業ではよいのかもしれない。

しかし,公共交通機関あるいは公共事業を市場に任していいのか。

市場が公共交通機関,公共事業を支配していいのか。

公共交通機関は何のためにあるのか。

私が思うに,公共交通機関は公共の福祉増進のためにあるのだと思う。

公共交通機関の役割は市民がより健康で文化的な生活を送るために,安全で効率的な移動手段を提供すること。

それが公共交通機関であると思う。

私はそう信じている。

公共交通機関。

それを利潤の最大化を目的とする組織である企業体系で運営するのは問題がある。

我々が最大化するべきはわが組織の利潤ではなく,そもそも金ではない。

公共交通機関として,社会により文化的で幸せな生活を送るための移動手段を提供すること。

公共交通機関の使命はそこだと思うんだよな。

たとえば,

なぜ,台風が来るのに列車を走らせるのか。

なぜ,台風が来るのに会社へ出社しなければならないのか。

なぜ,日本人は台風の日に仕事をするのか。

なぜ,台風の日に仕事ができるように列車を走らせるのか。

台風の日に仕事をすることが文化的で幸せな生活につながるのか。

社会が公共交通機関を動かしているのか,公共交通機関が社会を動かしているのか。

おそらく両方合っている。

だからこそ,片方が正しい道を選べばもう片方も正しい方向へ動くはず。

多数決ではなく,道徳的に哲学的に正しい台風の日の過ごし方を今一度真剣に考えるべき。

割とまじめに。本当にまじめに。

公共交通機関,とりわけ鉄道会社について考えた。

もし,経済が文化の奴隷であると信じているなら,利潤の最大化を目的としない企業があってもいいかな。そう思ったりもします。