小保方氏の捏造だとかコピペだとかの騒動で騒がしいですね。
準学士(笑)の私程度が「学位とは」とか高尚なことを言うつもりはありませんが。
胸を張って高専を卒業したのでそれなりの哲学がある。
それを整理したい。
小保方氏について特に何かいうわけではありません。単なるきっかけです。
◇研究,開発,技術と倫理◇
工業系なので,研究と言えば開発のための研究である「研究開発」が真っ先に思い浮かんでしまいます。研究開発は科学を飛躍的に促進します。さらに産学官共同で進めれば,すさまじい速度で技術は進歩します。
しかし,急速な研究開発の背景には大きな闇があります。産学官で急速な技術開発が進んだのは軍事用の技術です。今日では商用利用されていますが,官の目的は軍備増強です。そして産の目的は利益拡大です。官は軍備増強のために巨額の予算を投入します。産は利益拡大のためにたくさんの受注を請けます。学は研究をします。知りたいという欲求から。
その結果戦場にはハイテク兵器が揃った。戦争が効率化,合理化されていきました。
なにが言いたいかというと科学者倫理,工学倫理とかその類のものです。もちろん産と官にも倫理が必要です。しかし,彼らは政治や金に取り憑かれているので,もう駄目です。もちろん科学者も内なる好奇心に取り憑かれている方もいらっしゃいます。もう駄目です。
ですから,一流の科学者になるためには正義や哲学を持たなければならないのです。個人の力が強ければ強いほど社会へ及ぼす影響は大きくなり,その力の方向によっては混乱や人の死を招くことになるのです。力を持っている人はそういうことと向き合っていかなければなりません。大変です。
◇自分のこと◇
私は阿呆です。個人の力が小さい方だと思っています。社会への影響力は小さいはずです。いわゆる大勢に影響なしってやつです。
私が一発逆転するためにはたくさんの人をまとめて同じ向きを向かせて「えい」とやるしかないのです。それすらできるかどうかは分かりませんが。とにかく一人で「よいしょ」と社会を変えられる人間ではありません。だらしないとシャキッとが行ったり来たりです。その程度の人間であることは確かのようです。
私はそう自分を評価しています。準学士でぴったりだなとも思います。
◇人さまのこと◇
一方,学歴に箔をつける方がいらっしゃいます。こう言ったら失礼ですが不釣り合いな学歴を背負ってる人がいます。本当に残念です。何が一番ヤバいかって変なもの背負ってしまったと思ったらもう終わりです。
ドクターの低所得化が進んでいると聞きます。それは高学歴=高所得と思っているから変だと感じるわけです。学位は所得を上げるために必要なものではありません。内なる好奇心を満たすために研究をしていたのですから,たくさんの物を学んだ。ただそれだけです。その学んだことに自信を持つべきです。自分の研究を一番知っているのは自分です。自分の努力を知っているのも自分です。今までの努力と実験や論理の組み立てを信じるのは自分しかいないのです。ですから自信を持ってください。持てないなら自分に問い質してください。ダメなら戻ってもいいんです。
自信をもって背負えるものを背負うぐらいがちょうどいいのです。
そう。ちょうど良さって大事です。
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