2010年3月30日火曜日

まじめな話

unhcrは日本語で国連難民高等弁務官事務所とよばれるもので
緒方貞子さんが弁務官をやって少しは有名になったのではないでしょうか。
unhcrは1950年に設立され、主な仕事は難民の保護です。

さて一言に難民といってもどういう状況に陥ったら難民となるのか
あまりみなさん知らないようです。つか僕も知りませんでした。
難民条約には「人種、宗教、国籍もしくは特定の社会的集団の構成員であることまたは政治的意見を理由に迫害を受けるおそれがあるという十分に理由のある恐怖を有するために、国籍国の外にいる者であって、その国籍国の保護を受けられない者またはそのような恐怖を有するためにその国籍国の保護を受けることを望まない者」とあります。
つまり差別とかを超えて国による不当な弾圧のことです。そしてその危険性から国を抜け出した人、パスポートなしで国境を越えた人たちになります。
本来なら国へ返されるはずですが難民と認められればとどまることができます。
(あってる・・・・よね?)

しかしこの難民申請は難しいところなのです。
なぜならばその国や土地を離れる理由が国の弾圧ではなく
内戦などの戦闘で故郷が戦闘地域と化している場合もあります。
これは迫害されているわけではないので認定が難しいとされているようです。
(確かこのような話を聞いた気がするけど自信はいまいち・・・)
とにかく難民申請をしてくる人たちの多くは難民と認定されないのが現実のようです。
もっとも認定されなかったからといって知らんぷりするわけでなく
国内避難民として支援しているようです。

さて世界の難民は約1000万人いて国内避難民も1300万人います。
少ないかどうかは考え方にもよりますが私は多いと思います。
どういう風に考えたかというと1000万人の難民を他国が支援するわけです
世界に国は200個ほどしかありませんから平均をとると5万人です。
平均をとって5万ですから周辺の国はもっとたくさんの難民を抱えていることになるでしょう。

さて、難民に認定されたものは庇護申請をして他国に保護してもらうことができます。
しかし大半は故郷に帰ることを望むのようで庇護希望者は83万人(2008)ほどです。
さて庇護希望者の内何人が庇護されるかというと条約の元15万人、で人道的見地から在留許可を出したのは6万3000人で計21万人程度です。
これはひどいですね。特にアメリカはイラクやアフガンでドンパチかまして難民を出しておきながら希望者のうち受け入れたのは条約によって認定されたものだけです。

日本は受け入れ人数が先進国にしては少ない400人程度です。
ほかの国は何千人程度は受け入れてますが日本は400人です。
もともと希望者が少ないのはありますが、そもそも受け入れに前向きでないからだと思います。
緒方貞子さんも日本は冷たい国家だと非難しましたがその通りだと思います。
しかし日本は単一民族国家なので受け入れには合わないといいますが愚問です。だから世界に関心のない人間ばっかり育つのです。
世の中危ないものは遠くに、臭いものには蓋をってやってたら地獄絵図が出来上がります。
これだけ世界に頼っていながら国際社会に向き合わないのは自殺行為ほかならない。
そういう社会の暗部とかに目を向けないのは人生損です。特に日本人は。
このような暗部から見れば日本の貧しい人のレベルは比べ物になりません。
国から金が出て、衣食住はもちろん医療は受けられるし生きていける。
そんな希望のあふれた状況でなぜ子どもたちは絶望するのかというと
彼らの知っている世界の中で一番不幸なのは自分だと思っているからだと思う。
少なくとも俺は申し訳なくていい加減な人生は送れないですね。

さて、日本の政府や政治叩きをしてもきっと何も変わらないので
自分にできることをこつこつやりますか。
おもしろく こともなき世を おもしろく

最後にスティービーワンダーのこの一曲。
平和っていいことだぬ。

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