サムライジャポンがW杯をイングランド,スペイン,イタリアと同成績で終えましたね。
優勝できなかったのは残念でした。
いや,もっと残念なのは面白い試合をしてくれなかったことですね。
胸の熱くなる試合。見たかったです。
さて,このワールドカップ,NHKのテーマソングは「Nippon」です。
椎名林檎が見事に作り上げたその名曲は「極右的」だとかの批判を受けていますね。
こんな言葉巧みな極右なら万歳ですわ。
私なりの解釈をつらつらと書いていこうと思う。
まず,冒頭のフレーフレーはいいとして,ポジティブワードがならんでいます。
「日本晴れ」,「草いきれ」,「あっぱれ」,「我ら時代の風雲児」
べた褒めですよ。全力の応援ですよ。
次にユニフォームの青に着目して「最果て目指して持ってきたものはたった一つ」
日本代表のチームカラーである「青」です。
そしてこの「青」は「静かに燃える炎」「気高い青」
ということで日本人の精神であるとかそういうのを青として表現していると思われる。
「鬨(とき)の声の声がきこえてる」とありますが,ピッチに入る前の歓声ですかね。
ここら辺は日本全国皆応援といったところでしょうか。
「爽快な気分~生命が裸になる場所で」までは試合が始まって試合に集中している
そんなときの気持ちやらを表現していると思う。
「ほんのついさっき~今を蹴って」は試合終盤といったところでしょうか。
そして,問題のフレーズです。
「ああまた接近している淡い死の匂いで」
これは前の「生命が裸になる場所で」というフレーズと対になってると思います。
全力を出し切ってまさにふらっふらになって「死の匂い」がするわけです。
その「至上の絶景」を冥土の土産にしようってわけですね。
「追い風が吹いている」から最後の英語の歌詞まで
日本人の静かな精神というものをくすぶる熱い歌詞だと思います。
日出ずる国,NIPPONですわ。
日が出ずるからなんだ,風が吹いてるからなんだ。
それでも,そのことが誇らしげに感じられる静かな精神といった感じですかね。
シリコンバレーのベンチャーのエンジニアが言うらしいんですよ。
シリコンバレーは300日の晴天が我々を支えてくれる。
徹夜で製品を作り上げたその朝に,晴れ渡った空を清々しく感じて
「なんて俺は天才なんだ」
と。
そういうどこから湧いてくるかわからない自信を日本代表に届けたかったのかな。
と,思うとすごいいい曲だと思えます。いいですね。リンゴさん。